SEVENTH -The Destination-
エピソード抄録
【SEVENTH −The Destination 1−】 〜 1st ダルゼラ編 〜
リザルダは、遠く、ケフェウスの街並みを眺める。 今、自分のやっていることを思う。 (リザルダ):ここに住む人々のため…? でも、この美しい街を、人々を守れるのだろうか… 今の私には力がない。 戦争なんてしたくない。 せずに済むように、ハンナさんたちが動いてくれている。 …でも、ここに住む人々が望む…、政府と闘う気でいる…! ヒロシと千晶を見る。 静かに、そっと、ヒロシの肩を抱き、千晶の頭に手を置く。 (リザルダ):無力な私、頼りない私を気遣ってくれる優しい方たち…、 みんな、私なんかのために命を懸けて闘おうとしてくれている。 それは、おじい様の理想のための犠牲…? そうじゃない? そうじゃないから、みんなここに集まってくれるの? みんな、志を同じくするみんなが、力を合わせようと集まっている? だから、そうやって頑張っているみんなのために、 私はリーダーとして立って、頑張らなくてはいけない…? (ヒロシを見る) そういうこと……? (千晶にも目を遣り) …疲れているんですね…。 私、大変なことをさせてしまっている… 視線を遥か遠く、青空に浮かぶ雲のまだ先を見るように...。 瞬きをした時、目に何か、少し光る。 (リザルダ):本当に…、このままでいいのかしら…、…エルバ……
ハンナが食器を片付け始める。 ルシエ:ごちそうさま ハンナ:いいえ、ルシエ殿とお喋りできて、楽しかったわ ルシエ:そうか? 別に普通だろ? オレ ハンナ:(1つのバスケットにまとめて、部屋を出ようとする) ええ、だから嬉しかったの。 仕事をされていない時のあなたと、2人切りでお話ができて…(笑顔) ルシエ:無理…するなよ… ハンナ:はい、ルシエ殿こそ…。 さぁて、セルビネアに自慢して来よーっと! (部屋から出ていく) ルシエ:( くすっと笑う) … (ルシエ):すまない…
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