ストーリー概観
【SEVENTH −The Destination−】
これは、壮大な「人類史」である...
テーマは「人間」
人間とは、自然と、宇宙と、
共存していくことのできる種であるはず … SKIP
人類とはいったい何なのであろうか。
神の創造した知的な高等動物、生物の進化を極めた自然界の王者、
しかし、その文明の発展故に自らの生活環境の破壊を平気で行う宇宙の癌細胞なのかもしれない。
人類の歴史を振り返ると、その性とも言えるものを物語ってくれているのが判かる。
その姿は、未来永劫変わることはないのだろうか。
神は何故、この愚かな生き物の存在を許したのか。
それは、かつて自然との共存には相応しくなかったのならば、
現在この地球上に人間が大きな顔をして居据わってはいなかっただろうという答えを持つものと、
少なくとも私には考えられる。
人類は、この地球という大宇宙の中に浮かぶ水と緑の蒼い惑星を、
唯一の生活の場として与えられているのだ。
いや、もしかしたら、数え切れない生物がいくつもの適性試験を経た結果、
たまたま人類が合格者の中に在っただけなのかもしれない。
たった1つの惑星。
人類はその中で社会を築き上げ、生き死にを繰り返している。
この塵のような極々小さな世界でのその営みを、宇宙はどのように観ているのかを知りたいとも思う。
しかし、人間一人ひとりにとっての地球とはとても大きい。
母なる大地という言葉に頷かずにはいられないような、そんな掛け替えのない母星
… 美しく輝く地球。
人類は、この素晴らしい星でしか生きていけないのだ。
そう、我々はこの自然世界に適応した合格者、全ての生きるものの源をこの地球から得た、地球人なのだ。
そして、当然、唯一の生きるための空間を大切に守っていくという義務がある。
人間だけではなく、この美しい自然世界に携わる、全てのもののために。
ところがどうだろう。
人類は、これ以上宇宙に恥ずかしい姿を見せたくはないとは思わないのか。
まるで地球は人間だけのものであるかのように、
私利私欲のためなら他の生物などどうでもよいというように、
たった1つ、生きることのできる、存在の許された環境を崩壊へと導いているのだ。
地球は泣いていることだろう。
神は悲しんでいることだろう。
宇宙は沈黙の中、嘆いていることだろう。
― 今の時代、このことについて考えたことのない人はほとんどいないのではと思う。
大半は、このような主張にも似た考えに到達し、そこで終わる。
そして人は、そんな時代にただ流されるだけなのかもしれない ―
だから、こういう時代だからこそ、考えることだけに留まっているのではなく、
私の創った物語とともにメッセージを送りたい。ともに考え合う場としての作品でありたい...
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