×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。


SEVENTH
-The Destination-


TOP
利用規約
ストーリー概観
設定集
エピソード抄録
OVERLAP
イラスト集
掲示板
テーマ別BBS
リンク集
かんたん
相互リンク


SEVENTH PROJECT
   エピソード抄録

     【SEVENTH −The Destination 1−】

1st  ダルゼラ編 〜

"リザルダ"の休日 No.2 (第1部)
  3人がわいわいやっている様子を、窓から見ているルシエ。
  屋敷の3階。簡単な応接室のようで、テーブル1つとイス4脚がある。

  "カチャ"と食器が置かれる音にハッとして、
  テーブルでお茶の用意をしているハンナに気づく。
  ハンナは、一度顔を上げてニコッとすると、またティーカップの用意を続ける。

    
ハンナ:お仕事をヒロシに任せるなんて、気の利いたことなさるじゃないですか
    
ルシエ:仕事のない日くらい、休んでいろ
    ハンナ:ええ、だからこうやって、休んでます (ニッコリしながら、お茶を注ぐ)

  ハンナを少し見て、好きにさせてやろうと、一瞬微笑み、また窓の外に視線を移す。

    ハンナ:ほんっとに、ルシエ殿の眼には、リザルダ様しか映ってないんですから
         (と言いながら、ルシエにお茶を渡す)
    
ルシエ:あぁ、すまない (素直に受取る)
    
ハンナ:(自分のティーカップを持って、ルシエの見ている窓の隣の窓に向かう)
         楽しそうですね
    
ルシエ:若いヤツには敵わないさ。 (一口飲んで) あ...
    
ハンナ:(くすっと笑って) 私のお気に入りのアップルティです
    
ルシエ:うまいよ

    
ハンナ:(笑顔で返事をして、窓の外を見る) リザルダ様…、
         弟をご想像されてるのかしら…
    
ルシエ:! おい… (「何でそれを知ってる?」 やや表情が厳しくなる)
    
ハンナ:(テーブルに向かい、イスに座りつつ) 私が、あの方を見て、
         妹を想像するように…
    
ルシエ:……
    
ハンナ:この大役をいただいてから、リザルダ様と何度もお話しました。
         あの方は、何も隠されません。
         いつでも私を気遣ってくれて、2人で喋ってると楽しくって、
         妹が生きていたら...こんな感じかな、って思ったりして…




  ルシエは、窓際に立ったまま、ハンナの顔を見て静かに聞いている。
  ハンナが幼い頃、病気で妹を亡くしたことは知っていた。
  リザルダがヒロシたち年下の青年と一緒にいる時に、そういう感じ方ができるのは、
  境遇が似ているからではなく、それ以前に、同じ女性だからではないか
  (ルシエには思いつきもしなかったこと)、そう思える。

    
ハンナ:でも、あの方はもっともっとたくさん、大事なものを失われた…。
         お1人になられてしまって…、私なんかより、ずっとお辛いはず…
    
ルシエ:……
    
ハンナ:だから、あの方を守るために、私なんかでも役に立つって…、
         今、とても充実してるの…。 きっと、みんな、
         あの方を守るために集まったみんな、
         何かを失った悲しさや、その人の痛みが分かる人で…、
         お1人で頑張ってるリザルダ様のために、頑張るんだわ…
    
ルシエ:…… (テーブルにつきながら)、オレの仕事は、
         そうは思っていない者から彼女を守ることだ…
    
ハンナ:!  はい… (「だから、私がいる…!」)

  "友軍の中にもリザルダの敵がいる"。ハンナやヒロシのように、
  本当の意味でリザルダを理解してやれる人間ばかりではない。
  リザルダのファンは多い。リザルダのために、士気も上がるだろう。
  しかし、ルシエのように身辺警護をする者も、ハンナ(影武者)も必要なのだ。

    
ルシエ:すまない…、休めと言っておきながら、仕事の話で…
    
ハンナ:(ニッコリ笑う) いいえ、こうしてルシエ殿と「お茶」もできます。
         あ、コレもおいしいですよっ (チョコを1つパクッ)
    
ルシエ:ふーん (すぐに1つ食べる) ...うん、うまい
    
ハンナ:あはっ、ルシエ殿、チョコお好き?
    
ルシエ:うん (紅茶を飲みながら返事)。 けっこう甘いもん好き
    
ハンナ:へ〜え、その情報、ケフェウスの女性陣に言いふらしちゃおっかな〜
    
ルシエ:ん? (「何で?」)

    
ハンナ:「ん?」って... (「は〜ぁ」呆れた顔)。
         あんなにモテるのに、ルシエ殿って、浮いた話、全然聞かないね?
    
ルシエ:別にモテないよ
    
ハンナ:何言ってんです? 本人がご存じないだけですっ。
         …ったく、ほんっとーに、リザルダ様しか見てないんだから!
    
ルシエ:仕事だよ、仕事 (チョコ もう1つ食べる)
    
ハンナ:ホントにそれだけ? ルシエ殿?
    
ルシエ:なぁ、そのルシエ「殿」っての、やめない?
    
ハンナ:(お茶をすすりながら) やめない




                          戻る 戻る     次へ 次へ