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SEVENTH
-The Destination-


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SEVENTH PROJECT
   エピソード抄録

     【SEVENTH −The Destination 1−】

1st  ダルゼラ編 〜

"リザルダ"の休日 No.1 (第1部)
  軍備を進めるエルギウス軍にあって、
  その流れを止めることができずにいるリザルダ。

  "祖父の志を継ぐ"ために、理想を実現するために、
  自分は軍隊を率いる位置に立ち、戦争を起こすしか道はないのか。
  何とか無益な戦いだけは避けたい。
  しかし、今の自分には、そんな力はない。

  彼女の苦悩を気遣う者の1人、ヒロシは、
  千晶とともに、リザルダに会いに行く。

  本隊ケフェウスと、北部ヘルモードに配備されたクリフの部隊の2ヶ所で
  軍の展開準備をしている。
  ヘルモード基地所属の千晶が、物資の補給交渉と
  軍備の状況報告等のお仕事で、本隊にやって来る。
  (...これも、実はクリフの采配なのだが)
  それに合わせて、ヒロシがリザルダにアポを取っておくことに。

  ジェイラ家は、メルギー家と遠縁(ダルゼラ移民代からの同郷)らしい。
  経済的な組織として力のあったメルギー(財閥)の幹部らに名前が入る、
  身内である。当然、軍隊結成にあたり、軍上層部にも顔が並んでいる。
  エルギウス軍とは、基本的に、
  経済協力が得られる者(一族)の集まりである。

  で、ヒロシ本人は、小さい頃から時々リザルダと会う(遊ぶ?)
  間柄であった。
  ここ数年は会っていなかったが、ヒロシが本隊所属となり再会した時は、
  心強く感じ、彼女は心底喜んだ。
  同年代の若者が少ない周囲との気疲れの中で、
  ホッとできる相手には違いない。

  ヒロシの方は、さすがに総帥に対し、一歩引いて接するが、
  それでも実際は、"従姉のお姉ちゃん"みたいな感覚。
  だから、リザルダを心配する。

    ヒロシ  :今日、ヘルモードからオレの親友が来るんです。
          会ってやってください

    
リザルダ:お友だち? いいですね。 ぜひ

  ルシエが"ぴくっ"と反応するが、別に何も言わない。
  ヒロシの要望だからOK、というよりは、ヒロシの心遣いが分からないでも
  ないからである。
  重苦しい空気から抜け出して、たまには若い者同士、
  お喋りでもした方がいい。

  …というか、千晶はお喋りする気満々で参上する。
  デッキから上がった所まで出迎えてくれたリザルダに、
  さっそく(やや親しげに)手土産を渡す。


    
千晶  :ヘルモードより参りました、楠本 千晶です。
          リザルダ様には、初めてお目にかかります
    リザルダ:遠路、ごくろうさまです。 お疲れでしょう
    千晶  :いえ、わざわざのお出迎え、恐縮です。
          で、これ、お土産です
    リザルダ:え? そんな...
    千晶  :ヒロシがいつも世話になってるんで、
    (ヒロシ :え、オレ?)
          向こうで人気の店のアイスクリーム、おいしいですよ
    リザルダ:うわぁ、いいんですかぁ (めっちゃ嬉しそう)

  ルシエは警護をヒロシに任せて、この場にはいない。

    リザルダ:じゃあ、今から一緒にいただきましょう!
    ヒロシ  :い?
    千晶  :へへ、やったっ


  …上機嫌で、隣接する屋敷の中庭まで2人を連れて行くリザルダ。
  小高い丘の上にある屋敷のそこからは、ケフェウス市内が見渡せる。
  1本の川が街を縫う美しい、また人々の活気がある都市である。

  木の側に腰を下ろし、千晶が慣れた手つきで用意してくれる。
  春、眩しい陽射し、爽やかな風。
  芝生の緑と空の青が、のんびり流れる雲との美しいコントラストを見せる。
  3人がリラックスできる、最高の場所。

    
ヒロシ  :オレ、チョコミントとレモンシャーベット
    
千晶  :と?
    
ヒロシ  :お任せ、…って言うか、慣れてんなー、お前
    
千晶  :うちの大将が甘党なんだよ
    
リザルダ:あはっ、そうなんですか

    
千晶  :ほい (ヒロシに渡す)、あ、先 食べていいですヨ
    
リザルダ:ありがとう (ニコッと笑って、待っている)
    
ヒロシ  :こんなの久しぶりだァ (とか言いながら、待っている)
    
千晶  :(自分のができて) さ、どうぞっ
    
リザルダ:はい、いただきます... わぁ、おいし〜い (満面の笑み)
    
ヒロシ  :うん

    千晶  :良かった、リザルダ様に喜んでもらえて
    ヒロシ  :こいつ、女の子の気を引くの、巧いんですよ
    
千晶  :いーじゃねーかよ。 なのに、こいつオレよりモテやがんの、
          おかしいと思いません?
    
リザルダ:(調子良く食べながら、2人の会話を聞いて笑っている)
          千晶さんもステキですよ
    
千晶  :そんな、「千晶」でいいですよ
    
リザルダ:じゃあ、私も「リザルダ」で
    
ヒロシ千晶:絶対ダメ!
    
リザルダ:あ... (目を丸くする)

    
千晶  :リザルダ様は、オレたちの憧れなんです
    
ヒロシ  :まだ自覚が足らないようですけど、
          リザルダ「様」がいないと、ダメなんですよ
    
リザルダ:私… (自分の立場に自信が持てない...表情が曇る)
    
千晶  :リザルダ様のご心痛は分かります。
          きっとお辛いだろうな、って...だから、今日はヒロシに
          頼んで、あなたに会えるように計らってもらって

    
ヒロシ  :でも、アイスは聞いてねーぞ
    
千晶  :んだよ、いーじゃん、喜んでもらえたんだからさぁ
    
ヒロシ  :それ、大将から?
    
千晶  :違います! これはオレの気持ちなの!

    ヒロシ  :お前、絶対、下心あるだろ
    千晶  :んなわけ… (ちょっと考える) あるかな?

    リザルダ:アハハハ…
    (ヒロシ・千晶、互いに顔を見合わせて、くすっと笑う
     『あー良かった、笑顔が戻った』)
          お2人を見てると、本当に楽しいです。 私のために、
          わざわざ来てくださったんですね。
          余計なお気遣いをさせてしまって...
    千晶  :そんなこと、気にしないでください。
          オレこそ、普段着のリザルダ様にお会いできて、光栄です
    リザルダ:私、いつも、だいたいこんな格好ですよ
    千晶  :(笑う) じゃなくてぇ
    ヒロシ  :や、ホントに、そう (3人で笑う)

    千晶  :リザルダ様って、全然飾らないんだ
    ヒロシ  :うん、そう
    千晶  :だから、人から慕われるんだな
    リザルダ:そんなこと… (恥ずかしそうに)



    千晶  :本当ですよ! (大将なんて「ファンクラブ会員No.1」とか言って)

    
ヒロシ  :それに気づかれてない...でも、そこがいいのかもね
    
千晶  :みんな、リザルダ様のために頑張れる。 理想のため、リザルダ様を守るため
    
リザルダ:でも、私には、何の力もありません
    
ヒロシ  :それでいいんです。 普段着のままのあなたが、いつも通り、ここにいてくださったら
    
千晶  :そうそう。 だからさ、あんまり難しく考えないでさ、さっきみたいに笑顔のリザルダ様でいてください
    
リザルダ:… (コクッと頷く) ごめんなさい、情けないですね、本当に... (苦笑い)
    
ヒロシ  :オレたちが、必ず守る…。 辛い立場かもしれないけど、気をしっかり持って…
    
リザルダ:はい… (涙ぐむ) ありがとう…

    
千晶  :(じーっとヒロシをにらむ) やっぱ、おいしいトコはお前が持ってく!
    
ヒロシ  :そうか?
    
千晶  :だ〜〜〜っ、んなことなら、リザルダ様とツーショットにしてもらうんだったぁ
    
ヒロシ  :それはオレが許さんっ
    (リザルダ、また笑い出し、アイスも食べ始める)


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