SEVENTH
-The Destination-
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エピソード抄録
【SEVENTH -The Destination 1-】
~ 1st ダルゼラ編 ~
■里帰り (第1部)
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クリフが千晶を連れて実家に帰り、約1週間を牧場の仕事、山登り、魚釣りなど
彼本来の生活をして過ごす。(千晶のファームステイ?)
まだ迷いのあるクリフが、今時分が自分らしく過ごせる場所に帰り、
大好きな緑に触れ、自分を見つめ直すと同時に、
ここで生きここに眠った父ジムスの思いに触れたいと思った。
クリフが千晶に農作業を手伝わせたり、草の上を滑ったり、木陰で昼寝をしたり、
山登りに連れて行き絶景を見せたり、釣りをしたり...
ともに大地の恵みを肌で感じ、自分の思いを語ったり...
それらは全て、父が自分にしてくれたこと。
クリフは、父の真似をしてみた... |
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(そー言えば、この時左耳初お目見えです。束ねているバンドは左寄り ↑) |
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墓前に参る2人。
クリフは芝生にどっかと座る。
千晶は静かに帽子を取り、クリフの言葉を聞いていた。
クリフ:親父・・・、・・・・・・
それは、面と向かって言えない今の自分の心持ちを、
千晶に話しているように、千晶には思えた。
そして、この人に惹かれ、この人を学ぶようになる。
(← 作業着はクリフのお古) |
Dr. セルラード・・・ナオミも、
“テーラーん家の若頭、帰宅中”情報を得て、
(リザルダの家庭教師の任をルシエに引き継いだ後、
ラボ勤務に就く前に取った休暇を利用して)故郷を訪ねる。
クリフと牧羊犬タローとの再会はナオミによる。
2人に差し入れを持って現れる彼女は、
昔と変わらず、クリフにとっては理想のお嫁さんの姿なのかもしれない。
実際、初恋の相手だったのだろう、従姉のナオミは。
彼女も、弟のことが心配で、少し様子を見に来たのだ。 |
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自然の中に、
その空気に身を溶かすかのように心身を委ねる時、
風が挨拶に訪れ、鳥たちが羽休めに集まる。
羊も馬も、もちろんタローも、クリフのことが大好き。
自然、この大地を愛する彼は、
自然に受け入れられているようだ。
大地に抱かれ、昼寝をする・・・幸せな時間...
クリフと千晶が芝に寝転ぶ。
木の陰。葉々の揺れる音、・・・風。
千晶が腕時計でアラームをセットしようとするのを止める。
クリフ:時間は・・・気にすんな・・・
(千晶):…あぁ、そうか…。これが…この人なのか... |
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幼い頃、売られていく羊たちに大泣きしたクリフ。
(・・・ナオミが話す、思い出話。羊毛を採るための羊も多かったが、ラム・マトンの出荷もあったようである)。
一緒に過ごした羊たちが、殺され、人に食べられる。
幼い子どもには理解できなかった。
それが生業(なりわい)であること、自然であること、人類が食物連鎖の頂に位置すること。
人間は、他の多くの動植物の犠牲の上に生かされていること。
それを自然の恵みとして受け入れ、感謝の気持ちを忘れずに人の本分を全うする。
・・・クリフが、父に教えられたこと。
このことを理解するのに、長い時を要したことを、
父との思い出とともに振り返る・・・墓前にて。。
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■バスケなら・・・ |
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乗馬や農作業など、クリフに教えられたり
(山登りでは然り気なく手を差し伸べてくれるなど)助けられる一方だが、
倉庫横に取り付けられたバスケットゴールで遊ぶ場面では、
千晶の勝ち。
ロングシュートもダンクも難なくやってのける。
クリフは子どもの頃に軽い運動程度に遊んでいただけで、
本格的な練習や試合などはしたことがない。
素直に感心する。
実は、千晶とヒロシはシニアスクール時代、バスケ部に所属。
その頃からの付き合いであり、チームメイト、
3年ではクラスメイト、親友である。
2人ともかなりの腕前で、ともにオフェンス向きだが、どちらかというと
ヒロシが指令塔で、千晶はポイントゲッター。 |
久しぶりにボールを扱い、良い汗をかいて嬉しそう。
クリフは、スポーツといえばスキーが得意(この話では季節的に無理だが)。
ま、2人とも運動神経が良いので、大概のスポーツはできるようである。
ちなみに、このファームステイ中に、千晶のクリフに対する喋り方が
(クリフの希望により)タメ口になる。
クリフは弟が欲しかったのかもしれない。
■リザルダを心配するクリフ
「里帰り」中、千晶と2人でヘルモードの景色を眺めながら話をするシーンで、
リザルダの心中を想うクリフがもらす。
クリフ:お辛いだろうな・・・
周りの状況が開戦に向け着々と進む。
本人の意志とは関係なく、指導者の血を引くものが担ぎ出される。
クリフ自身は戦いを必要と考えるよう自分を納得させているが、
その立場、責任の重さは全く異なる。
リザルダの様子を見に、励ましてやるために、
クリフは千晶をケフェウスに向かわせる。
(・・・「リザルダの休日」へ)
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