■エムリスメンバー、ロディとミーティング (第1部)
さとるたちがエムリス基地に来て、初めてのまともなミーティング。
防衛軍についての基礎知識や、敵対するエルギウス軍に関する情報など、
さとるたちが学習しておくべきことも含めて、
エムリスの現状・機体の整備状況などを報告し合い、
軍本部からの指示内容を踏まえつつ、次の行動の検討・確認をする。
・・・というのが一応の目的であるが、
実際は、みんなで集まってわいわい喋っている。
作戦内容を兵士(パイロット)たちに伝達する作戦会議室(ブリーフィングルーム)とは別に、
円形に形作られたテーブルの上にT字型に配されたディスプレイ、
それをぐるっと囲むシートは、ややリクライニングの浅いソファ風という
小会議室(…というより、もっとリラックスして語り合える雰囲気の部屋)がある。
そこへ、エムリス基地のオープニングスタッフ(*)が集まり、勉強会。
*本当のエムリス発足時の初代メンバー、その決意については後述。
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まぁ、さとるたち(新人)に軍事知識を教えるのは、
本来ならばキニスの仕事なのであろうが、現状では
仕方がないのでロディが自らお話してくれる・・・という次第。
ロディ :反政府グループの過激派があちこちで
テロやら軍との小競り合いを起こすたびに、
エルギウスの名を語るわけ。
何でもかんでも悪者に仕立て上げられちゃあ
たまんない、って、それならいっそのこと、
反政府組織を1つにまとめ上げて、
正々堂々政府と戦える軍隊として戦力を集結させよう、
ってことさ
さとる :おぉ (さとるたち拍手)
ライク :現社の先生よか ずっと分かりやすい
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ロディ :…(「…(-_-;) 」) …でもな、エルギウスの正規軍の相手以外にも、
民衆の暴動とか、ケフェウスには従えないって武装グループのテロとか、
いろいろ防衛軍は鎮圧に出動しなくちゃなんないだろうな (苦笑)
さとる :そっかぁ…
ライク :エムリスみたいに平和な街に住んでたら、なんか実感ないもんな…
エリシア:ここは…守られてるのよ…
さとるたち:!?
ロディ :…この第7部隊もな…
ジル :どういうことですか?
ロディ :…この基地は、カストルに次ぐ防衛軍の重要拠点だ。
これからの戦いのために必要な工場・実験設備も、
最新のものはこちらがメインとなる
アリス :…カストル陥落時に備えた…
エリシア:アリス!
ロディ :…いいよ。 (さとるたちを見て) ま、そういうこと。
第2の中枢機能を持つここは、常に他の部隊から遠巻きに守られてるんだ…
重要な大規模基地に来てしまったことを、改めて認識するさとるたち。 |
ロディ :出動要請があれば出てもらうかもしれないけど、
キミたちの仕事は、テストパイロットだ。
もうしばらくしたら、腕の立つパイロットも戻ってくるし
アリス :(“キャー”って笑顔) ♪ (…キニスのことである)
エリシア:… (苦笑)
ロディ :開戦時には多くの兵士が配属される。
実戦テストの経験を積むまでは、
危険な任務はなしにする…つもりだけどね
アリス :また あんたたちのために、
ロディが上の人とやり合ってくれるのよっ
さとる・ライク:おぉ、素晴らしい (拍手)
アリス :もうっ、大変なんだから!
ジル :ありがとうございます
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ロディ :いや…、キミたちを戦いに巻き込んでしまう
責任があると思ってるだけさ
キャニー:… (うつむく)
ロディ :(隣に座るキャニーの頭を軽く叩く) だから、オレの責任だって
キャニー:…はい
さとる :オレたちも、自分の街を守る手伝いができるんなら、
頑張ります
ライクとジルも、キャニーを元気づけようとニッコリ。手を振ったり。
キャニーに少し笑顔が戻る。
その隣に座るエリシアが、そっと彼女の肩に手を置く。
ロディ :すまないが、よろしく頼む。
…んじゃ、今日はこれぐらいにしとくか |
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「解散」の言葉の前に、もう動き出す面々。
ライクがロディの肩を揉みに行く。
ライク :ここって、大変なところなんですねぇ
さとる :その総指揮者だなんて、すんごいプレッシャーなんでしょ?
ライク :大変だぁ
アリス :大丈夫っ、あたしたちがついてるから♪ ね~っ
エリシア・キャニー:(ニッコリ)
ライク :余計 疲れるんとちゃう? …他、どこしましょ?
ロディ :いいって!
アリス :ベーッ! ほら、離れなさいっ。
ね、お仕事終わったからぁ、髪下ろしてっ♪
ロディ :んでだよ
アリス :かおるが見たいって
ジル :え、何?
かおる :プライベートだとヘアスタイル変えるんだって
ロディ :セットしてないだけでしょー
エリシアは、みんなの飲み物を入れに行く。
アリス、ブラシと櫛を出して、
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アリス :あたしがセットしたげるから♪
ロディ :どっから持って来たんだよ
キャニー:私も、下ろした方が素敵だと思います
(照れくさそうに。エリシアに気づいて、手伝いに行く)
ロディ :(アリスが髪をいじる) うわっ、やめろって!
さとる :そうかぁ、仕事と彼女の前と、
ちゃんと切り替えてるんだぁ
ライク :さすがエリート、素晴らしい (拍手)
ロディ :あぁもう! この後、本部と通信あんだぞっ
かおる :わぁ、カッコいい☆
ロディ :え、そう? (ちょっとポーズ) …って、
お前らそーやってオレで遊んでるだろー
一同 :(ニコニコ・笑)
ロディ :ホントに大変だって思ってくれてる?
一同 :(うんうん) |
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エリシアが、ジルやさとるにドリンクを渡す。
エリシア:アリス、大変なの。
あたしたちより覚えないといけないこと、たくさんあるし…。
…あのロディ・スティーブの補佐役だもの…
ジル :やっぱ すごい人なんだね…
エリシア:ええ、…あたしたち若い兵士の憧れの人…。
アリスのこともよく分かってくれてるから、ああやって相手もしてくれる…
さとる :なんか軍人さんってイメージと違うなぁ…
エリシア:本部には軍人さん (苦笑)、大勢いるわよ (ロディやアリスの方にドリンクを持って行く)
さとる :…オレたちのことも、よく考えてくれてるんだ…
ライク :既に世話掛けちゃってるわけだ…
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