SEVENTH
-The Destination-


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SEVENTH PROJECT
   エピソード抄録

     【SEVENTH −The Destination 1−】

1st  ダルゼラ編 〜

第1部 “風のごとく”   第1話より
    
リザルダ 『祖父、エルギウス・メルギーは死んだ…。
                         …私一人…残して…!』
  祖父を埋葬する場面。
  サーッと風が吹いてくる。
  それは、
  リザルダの長髪をほぼ水平に持ち上げる程度の強さがあり、
  しばらくの間吹き続ける。

    リザルダ 『風…?』

  何故か引っ掛かる、どこか暖かい感じさえ受けるその風に、
  ふと顔を、そして体を向ける。
  それは、何かの始まりの予感であったのかもしれない。

    リザルダ 『…この風は…、どこから吹いてくるのだろう……』

  明らかにその風が、さとるが野球の練習をしているグラウンドにも
  一吹きするように、場面が移る。
  さとるもその風に一瞬気をとられる。

    
さとる 『え…?』

  ボールを1つ手に取ったまま、
  風の吹いてくる方向を見て動きが止まったさとる。

    
ライク :どうした?
    さとる :!(ハッとする) …風って、しょっちゅう吹いてんなっ
    ライク :? 何言ってんの




第1部  第1話より
  エルギウス・メルギーの死がダルゼラ中に報道される。
  防衛軍 "ラーニタリア"本部。総帥タングス・ジーンを含む軍上層部たちの話。
  中には、ロディ・スティーブの姿もある。

    
タングス :エルギウスがいなくなったか…
    上官1 :これでもう、反乱などは、
    上官2 :起こらないでしょうな
    
タングス :そうかな…、その逆ではないか?
    上官3 :! …なるほど…
    上官4 :エルギウス本人が、抑え役だったとすれば…
    
タングス :おそらく、そうだよ
    上官5 :好戦的な連中…
    上官3 :これからは遠慮する必要はないというわけですな
    
タングス :戦争屋が動き出す…か…。キャロルは喜んでおることだろうて
    上官4 :まったく…

  (キャロル機関は、兵器開発に長けた一大企業である)
  後に、ロディはタングスから第7部隊を任される。
  新兵器のテストを主目的とする新部隊である。

    
タングス :使いたくはないが…、最悪の事態が予測可能なのでな
    
ロディ  :戦争…でありますか…?

  この任命は、明らかに戦争のための準備であった。


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