SEVENTH
-The Destination-
|

エピソード抄録

【SEVENTH -The Destination 1-】
~ 1st ダルゼラ編 ~
■リザルダのお忍び (第2~3部)
リザルダ:人に指図する人間が、こんな無能では、みなさんに笑われてしまいますね
|

|
ほとんど社会見学状態です。
ちゃんとリザルダ・メルギーとして、お付きの者同伴で
現地視察やら被災地の慰問やら、
お仕事としてあることはあるのだが、
それでは現場の普段の様子は見られないし、
1人の人間としてそこで働く人と対等に話すこともできない。
いろいろ変装して、工場やら研究所やら、
訓練校やら戦闘デッキやらに現れる。
最初は、たいてい気づかれない(何故!?)。
オチは、ルシエに見つかるか、現場の人にバレるかが多いが、
エルギウスのため、自分のために働いてくれている人々の実態を
学び、現地で手伝いをし、技術を知り、時には現状改善のために
総帥として上層会議で発言もする。 |
 |
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
(帽子とゴーグルくらいのものだが)変装して射撃の練習に行ったりする。
全然思うようにできず、周りの若い兵士の腕前に感動してしまう。
怖~い指導教官も、リザルダだとは気づかず、
あまりの情けなさに怒鳴り飛ばしてしまったり。
結局その場で正体がバレて大騒ぎになる。
リザルダ本人は平然といつものペースだが、
教官などはもう生きた心地がしなかっただろう。
しかし、リザルダはそんなことで怒るような人間ではない。
他の者も、それがよく分かったエピソード。
後程、これまたいつものパターンでルシエにお説教されるのだが、
リザルダ:自分の体くらい自分で守れないといけないかなぁ、と・・・
ルシエ :あなたのことは、オレが必ずお守りしまから、そのようなご心配は・・・
リザルダ:それはお仕事ですか?
ルシエ :? ・・・ (少々ためらうが) ・・・はい
リザルダは少し寂しげな表情を一瞬見せる。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
開戦当初、自分の立場・自分の不甲斐なさを思い悩み、塞ぎ込みがちだったリザルダが、
今自分にできることをまずやってみようと思うようになる。
自ら学ぼうと行動するようになる。
ルシエには、それが正直嬉しかった。
仕事ゆえ、リザルダを捜し連れ戻さねばならないが、時に見逃す=見守ることも。
リザルダの立場を守るため、命を守るため、
総帥の前にまずは1人の人間として成長する彼女を応援しつつ、
最後まで仕え(支え)続けるのがルシエである。
|
 |
■炊き出しを提案、手伝うリザルダ (第3部 自殺未遂の後) |
 |
開戦後、しばらく経ってからのこと。
工場に潜り込んだリザルダが、そこの食事事情を知りショックを受ける。
充分な食糧が配給されていない。前線やパイロットたちに優先され、
後方の工員の扱いは酷くなってきている。
リザルダ:ここで懸命に働いてくれている人がいるから、
戦えるというのに... これでは充分に体を動かせない。
…みんな、無理をして、倒れてしまう!
|
何とかしてやりたかった。
軍には指導できるが、いつ実現されるかなど分からない。
とりあえず、でもいいから、リザルダの「何とかしたい」気持ちを行動に移した。
工場のおばさんたちに、炊き出しを提案。
「材料は、うちの里から調達しますから!」
半ば強引に、おばさんたちと一緒にシチューを作り、労働者たちに振舞う。
リザルダ:そう頻繁にはできないけど、、
また食糧が手に入ったら送ってもらいますねっ
その後も数回行われたらしい。
リザルダは、前線も後方も、等しく食糧が行き渡るように指示を出す
(=ルシエ→議会にお願いする)。
そして、日頃の自分の贅沢な食事をやめ、一般兵と同じものを摂るようになる。
|
 |
|
■リザルダにできること
各現場での体験は、人間的に彼女を成長させる。
国家独立という志を同じくする者たちが、理想国家を夢見て
それぞれの役割を果たすべく懸命に働き、戦っている。
その者たちの現状・気持ちを知り、彼らを思いやることも大事であろう。
しかし、自ら学び、自ら考える力をもって、彼女が気づいたこと...
リザルダにできること
リザルダにしかできないこと ・・・リザルダの役割 |
 |
 |
彼女がリザルダ・メルギーとして在る意味が
少しずつ分かってきたのだ。
国家元首たる自覚
根本はそうであるが、まずはリザルダが皆に言葉を掛けること。
リザルダが思っていること・・・労い、感謝、激励の気持ちを、
自分の言葉で言い表す。
たったそれだけのことだが、それはリザルダでないと意味がないのである。
相変わらず演説が下手なリザルダ。
でも、彼女の普通の話し言葉が、素直な気持ちが
皆に伝わるということが、どれほどの励みになり勇気につながるか。
ようやく分かりかけたリザルダの想像以上に、
エルギウスの同志たちにとっては嬉しいことなのである。
以後、お忍びではなく、リザルダ・メルギーとして各現場を訪れる。
|
|
戻る TOP
|