SEVENTH
-The Destination-


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SEVENTH PROJECT
   エピソード抄録

     【SEVENTH -The Destination 1-】

1st  ダルゼラ編 ~

エムリスメンバー、ロディとミーティング (第1部)
  さとるたちがエムリス基地に来て、初めてのまともなミーティング。

  防衛軍についての基礎知識や、敵対するエルギウス軍に関する情報など、
  さとるたちが学習しておくべきことも含めて、
  エムリスの現状・機体の整備状況などを報告し合い、
  軍本部からの指示内容を踏まえつつ、次の行動の検討・確認をする。

  ・・・というのが一応の目的であるが、
  実際は、みんなで集まってわいわい喋っている。

  作戦内容を兵士(パイロット)たちに伝達する作戦会議室(ブリーフィングルーム)とは別に、
  円形に形作られたテーブルの上にT字型に配されたディスプレイ、
  それをぐるっと囲むシートは、ややリクライニングの浅いソファ風という
  小会議室(…というより、もっとリラックスして語り合える雰囲気の部屋)がある。
  そこへ、エムリス基地のオープニングスタッフ(
)が集まり、勉強会。

                     本当のエムリス発足時の初代メンバー、その決意については後述。

  まぁ、さとるたち(新人)に軍事知識を教えるのは、
  本来ならばキニスの仕事なのであろうが、現状では
  仕方がないのでロディが自らお話してくれる・・・という次第。

    
ロディ :反政府グループの過激派があちこちで
         テロやら軍との小競り合いを起こすたびに、
         エルギウスの名を語るわけ。
         何でもかんでも悪者に仕立て上げられちゃあ
         たまんない、って、それならいっそのこと、
         反政府組織を1つにまとめ上げて、
         正々堂々政府と戦える軍隊として戦力を集結させよう、
         ってことさ
    
さとる :おぉ (さとるたち拍手)
    
ライク :現社の先生よか ずっと分かりやすい
    ロディ :…(「…(-_-;) 」) …でもな、エルギウスの正規軍の相手以外にも、
         民衆の暴動とか、ケフェウスには従えないって武装グループのテロとか、
         いろいろ防衛軍は鎮圧に出動しなくちゃなんないだろうな (苦笑)

    さとる :そっかぁ…
    ライク :エムリスみたいに平和な街に住んでたら、なんか実感ないもんな…
    
エリシア:ここは…守られてるのよ…

    さとるたち:!?
    ロディ :…この第7部隊もな…
    
ジル  :どういうことですか?

    ロディ :…この基地は、カストルに次ぐ防衛軍の重要拠点だ。
         これからの戦いのために必要な工場・実験設備も、
         最新のものはこちらがメインとなる
    
アリス :…カストル陥落時に備えた…
    エリシア:アリス!
    ロディ :…いいよ。 (さとるたちを見て) ま、そういうこと。
         第2の中枢機能を持つここは、常に他の部隊から遠巻きに守られてるんだ…

  重要な大規模基地に来てしまったことを、改めて認識するさとるたち。

    ロディ :出動要請があれば出てもらうかもしれないけど、
         キミたちの仕事は、テストパイロットだ。
         もうしばらくしたら、腕の立つパイロットも戻ってくるし
    アリス :(“キャー”って笑顔) ♪ (…キニスのことである)
    エリシア:… (苦笑)

    ロディ :開戦時には多くの兵士が配属される。
         実戦テストの経験を積むまでは、
         危険な任務はなしにする…つもりだけどね
    アリス :また あんたたちのために、
          ロディが上の人とやり合ってくれるのよっ
    さとるライク:おぉ、素晴らしい (拍手)
    アリス :もうっ、大変なんだから!
    ジル  :ありがとうございます

    ロディ :いや…、キミたちを戦いに巻き込んでしまう
         責任があると思ってるだけさ
    
キャニー:… (うつむく)
    ロディ :(隣に座るキャニーの頭を軽く叩く) だから、オレの責任だって
    キャニー:…はい

    さとる :オレたちも、自分の街を守る手伝いができるんなら、
         頑張ります

  ライクとジルも、キャニーを元気づけようとニッコリ。手を振ったり。
  キャニーに少し笑顔が戻る。
  その隣に座るエリシアが、そっと彼女の肩に手を置く。

    ロディ :すまないが、よろしく頼む。
         …んじゃ、今日はこれぐらいにしとくか

  「解散」の言葉の前に、もう動き出す面々。
  ライクがロディの肩を揉みに行く。

    ライク :ここって、大変なところなんですねぇ
    さとる :その総指揮者だなんて、すんごいプレッシャーなんでしょ?
    ライク :大変だぁ
    アリス :大丈夫っ、あたしたちがついてるから♪ ね~っ
    エリシアキャニー:(ニッコリ)

    ライク :余計 疲れるんとちゃう? …他、どこしましょ?
    ロディ :いいって!
    アリス :ベーッ! ほら、離れなさいっ。
          ね、お仕事終わったからぁ、髪下ろしてっ♪
    ロディ :んでだよ
    アリス :かおるが見たいって

    ジル  :え、何?
    
かおる :プライベートだとヘアスタイル変えるんだって
    ロディ :セットしてないだけでしょー

  エリシアは、みんなの飲み物を入れに行く。
  アリス、ブラシと櫛を出して、
 アリス :あたしがセットしたげるから♪
 ロディ :どっから持って来たんだよ
 キャニー:私も、下ろした方が素敵だと思います
  (照れくさそうに。エリシアに気づいて、手伝いに行く)
 ロディ :(アリスが髪をいじる) うわっ、やめろって!

 さとる :そうかぁ、仕事と彼女の前と、
      ちゃんと切り替えてるんだぁ
 ライク :さすがエリート、素晴らしい (拍手)

 ロディ :あぁもう! この後、本部と通信あんだぞっ
 かおる :わぁ、カッコいい☆
 ロディ :え、そう? (ちょっとポーズ) …って、
      お前らそーやってオレで遊んでるだろー
 一同  :(ニコニコ・笑)

 ロディ :ホントに大変だって思ってくれてる?
 一同  :(うんうん)
  エリシアが、ジルやさとるにドリンクを渡す。

    エリシア:アリス、大変なの。
          あたしたちより覚えないといけないこと、たくさんあるし…。
          …あのロディ・スティーブの補佐役だもの…
    ジル  :やっぱ すごい人なんだね…
    エリシア:ええ、…あたしたち若い兵士の憧れの人…。
          アリスのこともよく分かってくれてるから、ああやって相手もしてくれる…

    さとる :なんか軍人さんってイメージと違うなぁ…
    エリシア:本部には軍人さん (苦笑)、大勢いるわよ (ロディやアリスの方にドリンクを持って行く)

    さとる :…オレたちのことも、よく考えてくれてるんだ…
    ライク :既に世話掛けちゃってるわけだ…




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